「関心領域」© Two Wolves Films Limited, Extreme Emotions BIS Limited, Soft Money LLC and Channel Four Television Corporation 2023. All Rights Reserved.

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2024.7.06

柴咲の目、ギレンホールの肉体 芦田央

2024年も半分が過ぎ、映画館で配信で、たくさんの作品が公開されています。1年の折り返し点でちょっと立ち止まって、今年の秀作、話題作をおさらいしてみませんか。ひとシネマ執筆陣が、上半期の作品からお勧めの5本を選びました。

芦田央

芦田央

「関心領域」
「アメリカン・フィクション」Amazon Prime Video映画
「アインシュタインと原爆」Netflix映画
「蛇の道」
「ロードハウス/孤独の街」Amazon Prime Video映画
 

知的好奇心満たし 直感で楽しむ

オスカー受賞作である「関心領域」(国際長編映画賞、音響賞)と「アメリカン・フィクション」(脚色賞)、そして「オッペンハイマー」と合わせて見るとより深みの増すドキュメンタリー「アインシュタインと原爆」。知的好奇心をくすぐる作品をいつも選びがちな一方、直感的に楽しめる映画も欠かせない。

柴咲コウの目に射抜かれる「蛇の道」は、彼女の導くままにえたいの知れないスリルとシュールな笑いに身を投じるのが心地よい。ジェイク・ギレンホールが元総合格闘家を演じた「ロードハウス/孤独の街」は、その鍛え上げられた肉体にまず驚く。そして本物の総合格闘家で元世界王者のコナー・マクレガーが悪役として登場し、さらに上を行く肉体を見せつける。彼らの肉弾戦は手放しで面白い。

「その手があったか」と思わせる新しい切り口の作品と、「そうそうこれが欲しかったんだよ」と思わせる作品の両方に出会えたことは幸運だった。これでまだ半年。下半期も楽しみである。

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ライター
芦田央

芦田央

あしだ・ひろし ライター。北海道札幌市出身。バックパッカー、音楽レーベル、証券会社、広告代理店勤務を経て、趣味だった書くことを仕事に。note企画 「#映画感想文 with TSUTAYA CREATORS' PROGRAM」にて最優秀賞を受賞。同プログラムの初代公式ライターに就任。

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