真面目で気弱な税務署員がイケメン詐欺師とまさかのタッグを組み、10億円もの脱税疑惑がある巨大企業社長に鉄槌を下す前代未聞の詐欺計画を立ち上げるクライムエンターテイメント。監督は、社会現象を巻き起こした大ヒット映画「カメラを止めるな！」（2017年）の上田慎一郎。「カメ止め」以前から温めていたという本企画は、真面目な公務員×天才詐欺師チーム×悪辣な脱税王の一大バトルが繰り広げられる。

主人公の税務署員・熊沢二郎を演じるのは、ドラマ「JIN-仁-」や「臨場」、「きのう何食べた？」など、映画・舞台・ドラマとフィールドを問わず活躍する内野聖陽。熊沢とバディを組む天才詐欺師・氷室マコトを、米アカデミー賞受賞作「ドライブ・マイ・カー」（21年）や「ゆとりですがなにか」、「ラストマイル」（24年）など話題作への出演が続く岡田将生が演じる。さらに、熊沢の血気盛んな部下・望月さくらを川栄李奈、曲者ぞろいの詐欺師集団「アングリースクワッド」のメンバーは、森川葵、後藤剛範、上川周作、鈴木聖奈、真矢ミキの面々。そして、ターゲットのカリスマ社長であり、悪逆の限りを尽くす冷酷な権力者の橘を小澤征悦が演じている。

事なかれ主義でのらりくらりと過ごしていた税務署員の熊沢二郎（内野聖陽）は、使命感に燃える部下の望月さくら（川栄李奈）に焚き付けられて、10億もの脱税疑惑がある巨大企業社長の橘大和（小澤征悦）に接触する。しかし、逆に税務署長とも癒着してる橘に暴力をでっち上げられ処分対象になってしまう。さらに天才詐欺師・氷室マコト（岡田将生）が企てた中古車販売詐欺に引っかかり災難が続く熊沢。なんとか氷室の尻尾を掴みとっちめようとした矢先、「橘が脱税した税金を奪ってやる」と、氷室から持ちかけられる。逡巡する熊沢だったが、かつての同期の自殺に橘が関わっていると知り、ついに氷室と手を組むことを決意する。かくして税務署員と詐欺師チームによる前代未聞のミッションがスタート。メンバーは、どんな役にもなり切れる白石美来（森川葵）、偽造のプロでメカニックの丸健太郎（上川周作）、当たり屋の村井竜也（後藤剛範）を集め、橘に恨みを持つ闇金業者の五十嵐ルリ子（真矢ミキ）とその娘・五十嵐薫（鈴木聖奈）を説得して軍資金を確保。橘から脱税額10億＋報酬4億円を奪い取る熾烈なコンゲームが始まる。