雪に覆われた極寒のイタリアン・アルプスを舞台に、自由を求める亡命者の行く手を阻む大自然の脅威と不寛容な人間たちの狂気を描くサスペンススリラー。主人公の亡命を求めてフランスを目指すアフガニスタン女性チェレーに、自らもイランからフランスに亡命し、「聖地には蜘蛛が巣を張る」(2022年)で第75回カンヌ国際映画祭女優賞を受賞したザーラ・アミール・エブラヒミ。チェレーに手を貸す男性サミュエルを「苦い涙」「理想郷」(ともに22年)などの名優ドゥニ・メノーシェが演じる。そのほか、「シャトーブリアンからの手紙」(11年)のビクトワール・デュボワ、「僕のスウィング」(02年)のオスカー・コップ、ドラマ「ウィークエンド・ファミリー」のロクサーヌ・バラズーらが共演する。監督・脚本は本作が長編デビュー作となるギョーム・レヌソン。
妻を事故で亡くし失意のサミュエルは、娘を友人に預けてイタリアの国境を越えたアルプスにある別荘の山小屋で静かに過ごそうと考えていた。しかし、その山小屋には亡命のためフランス側にある難民施設へ向かうアフガニスタン人女性チェレーが避難していた。翌朝、山を越えてフランスへ向かうというチェレーを放っておけずに道案内を引き受けたサミュエルだったが、彼らを襲うのは雪山の脅威だけではなかった。
© LES FILMS VELVET – BAXTER FILMS – BNP PARIBAS PICTURES – 2022
公開日: 2024年07月18日
越境者たち
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原題: Les survivants
2021年 /フランス /93分 /G
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公式サイト: https://ekkyousya.com/
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