日本公開時の邦題「自由の代償」を、半世紀を経て更新して再公開される本作。大道芸人として暮らしていた主人公がある日宝くじに当たり、金持ちの男を愛したばかりに、何もかもを搾取し尽くされて塵のように散っていく姿を描く。主人公のフランツをファスビンダー自身が熱演している。
身寄りはアル中の姉しかいない大道芸人フランツ・ビーバーコップは、宝くじに当たったのをきっかけにブルジョワのゲイのサークルに入り込み、ハンサムなオイゲンに恋をする。一夜で富と愛を手に入れたフランツは有頂天になってオイゲンに貢ぐが、ブルジョワのオイゲンと孤児のフランツとでは、趣味も会話も何もかも相容れなかった。
2024年8月30日より、Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下ほか全国順次開催される「ライナー・ヴェルナー・ファスビンダー傑作選2024」にて上映。
©︎Rainer Werner Fassbinder Foundation
公開日: 2024年08月29日
自由の暴力 デジタルリマスター版
監督 :
出演 :
脚本 :
音楽 :
撮影 :
原題:Faustrecht der Freiheit
1973年 /西ドイツ /123分
配給 :
公式サイト: https://fassbinder-ff.jp/
新着記事
観客を戦場に放り込む ダイナミックレンジ、同録、対位法音楽 録音技師が〝聴く〟「シビル・ウォー」後編
この1本:「シビル・ウォー アメリカ最後の日」 観客は戦場に没入する
特選掘り出し!:「悪魔と夜ふかし」 恐怖とユーモア、配合が絶妙
「花嫁はどこへ?」 インド映画の多様性と独自性と可能性