「孤独な惑星」(2011年)や「ホテルニュームーン」(19年)の筒井武文監督がファムファタール(=運命の女)について描く「愛の3部作」の第2作目。主演は「正欲」(23年)や「愛に乱暴」(24年)の岩瀬亮。ゆかりの秘密に翻弄されてゆく主人公・田上千尋をコミカルに演じる。もう一人の主人公・大沢ゆかりを本作が映画初主演となる松平英子が演じている。
美術大学職員の田上千尋は、同棲中の恋人・大沢ゆかりとはすれ違い日々だ。ゆかりへのプロポーズも返事は曖昧に濁されたものだった。ある日、親族にゆかりを紹介しようとした千尋は、ゆかりの部屋が空っぽになっていたことを発見する。ゆかりを探し回る千尋は、友人たちから気分転換にと芝居の招待状を受け取る。公演名は「自由なファンシィ」。物語の中で愛人と駆け落ちをし、夫への別れの手紙を綴るヒロインを、ゆかりが演じていることを、千尋は知る由もない。そして公演前日、翻弄される男と、幾つもの秘密を抱えた女の運命が動き出す。
公開日: 2025年02月21日
自由なファンシィ
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2014年 /日本 /115分
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