監督・脚本は、「アイコ十六歳」(1983年)で監督デビューし、本作や、最新作「青すぎる、青」(2023年)で、日本の地方の魅力を伝える新たな映画作りに取り組んでいる今関あきよし。本作では、幾度も災害を経験しながら、今も昭和の面影が色濃く残る釜石の街並みを舞台に、人々の人情を織り交ぜた家族の再生の物語を紡いだ。主人公の姉・正実を演じるのは、「仮面ライダーゼロワン」(2020年)やドラマ主演やTVバラエティで活躍する井桁弘恵。父と姉に挟まれジレンマを抱える妹、仲良を注目の新進俳優、池田朱那、父役はベテラン俳優の利重剛が演じる。そのほか、藤田弓子、村上弘明、佐伯日菜子、大島葉子など個性豊な俳優たちが出演。釜石出身の新人俳優・佐々木琉も本作で映画デビューした。
3年前に家を飛び出して音信不通だった長女・正実(井桁弘恵)が、突然、釜石のラーメン屋「小川食堂」に帰ってきた。東日本大震災で行方不明になった母・正恵(佐伯日菜子)の代わりに、父・剛志(利重剛)が店を継いでいた「小川食堂」だが、病気がちな剛志を助けて仲良(池田朱那)が厨房に立っていた。「おめえなんかにお母ちゃんの味は出せねえ!」と、姉妹は衝突する日々だったが、剛志がついに倒れる。そんな折、人気ユーチューバー・マリリン(木月あかり)が現れ、「小川食堂」のラーメンをご当地ラーメンのベストテン企画で取り上げたいと言う。「よし!おまえらに最高の一杯を食わせてやる!」と、正実は挑戦を受ける。こうして、母の味に迫るべく、最高の一杯を目指して姉妹二人の奮闘が始まる。
©「釜石ラーメン物語」製作委員会
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公開日: 2023年07月07日
釜石ラーメン物語
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2022年 /日本 /85分 /G
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公式サイト: http://kamaishi-ramen.jp/
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