「選挙」(2007年)や、「精神」(08年)、「港町」(18年)、「精神0」(20年)で過去4回ベルリン国際映画祭に招待された想田和弘監督による岡山県牛窓の人と猫と自然を映し出すドキュメンタリー。想田監督と妻の映画プロデューサー柏木規与子が、27年暮らしたニューヨークを離れて移住した牛窓を撮った本作で、5回目の招待となった。
五香宮(ごこうぐう)は、瀬戸内海を望む港町牛窓にある、古くから地元の人々に親しまれてきた小さな鎮守の社。数十匹の野良猫が住み着き〝猫神社〟とも呼ばれ、猫好きの住民や来訪者には天国のような場所の一方で、糞尿の被害に眉をひそめる住民たちもいる。四季折々の美しい自然のなか、猫と人間と生きとし生けるものが織りなす光景は、愉快で、残酷で、シンプルで、複雑な世界の見取り図だった。
第74回ベルリン国際映画祭フォーラム部門に出品。
公開:2024年秋
©️2024 Laboratory X, Inc
公開日: 2024年10月18日
五香宮の猫
監督 :
プロデューサー :
撮影 :
編集 :
2024年 /日本 /119分
配給 :
公式サイト: https://www.kazuhirosoda.com/gokogu
新着記事
観客を戦場に放り込む ダイナミックレンジ、同録、対位法音楽 録音技師が〝聴く〟「シビル・ウォー」後編
この1本:「シビル・ウォー アメリカ最後の日」 観客は戦場に没入する
特選掘り出し!:「悪魔と夜ふかし」 恐怖とユーモア、配合が絶妙
「花嫁はどこへ?」 インド映画の多様性と独自性と可能性