「エディット・ピアフ 愛の護歌」(2007年)、「グレース・オブ。モナコ 公妃の切り札」(2014年)に続き、世紀の女性を描く3部作のラストとしてオリビエ・ダアン監督が完成させた本作。フランスで公開初週で興行成績トップになった後、10週連続トップ10入りのロングランヒットを記録。計240万人を動員し、2022年フランス国内映画の年間興行成績トップとなった。
2017年に89歳で生涯を閉じたシモーヌ・べイユは、1974年、フランス国会でカトリック人口が多数を占め、更に男性議員ばかりの中で、多くの反対意見をはねのけて中絶法を勝ち取った。彼女はレイプや違法な中絶手術の危険性、若いシングルマザーの現状を訴え、後に彼女の名前を冠した「ヴェイユ法」と呼ばれる中絶法は、女性の権利の重要な一石となった。1979年には、女性初の欧州議会議長に選出され、大半の男性議員たちの猛反対のなかで、「女性の権利委員会」の設置を実現。彼女は女性の権利だけでなく、移民やエイズ患者、刑務所の囚人など、弱者の人権のために闘い、フランス国民から最も敬愛された女性政治家となった。彼女の信念と不屈の意志は、アウシュビッツ収容所に送られ、〝死の行進〟や両親と兄の死を乗り越えて生き抜いた壮絶な体験によって培われたものだった。
©️ 2020 – MARVELOUS PRODUCTIONS - FRANCE 2 CIN.MA - FRANCE 3 CIN.MA
公開日: 2023年07月27日
シモーヌ フランスに最も愛された政治家
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原題:Simone, le voyage du siècle
2022年 /フランス /140分 /G
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公式サイト: https://simonemoviejp.com/
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