ヌーヴェル・ヴァーグの象徴であるゴダールに、1958年の短編第2作「ブルー・ジーンズ」が絶賛されたジャック・ロジエ監督・脚本作品。ロジエは、1962年にカンヌ映画祭・国際批評家週間に選出された後、「オルエットの方へ」(1971年)や本作で、彼の作品の代名詞である夏のバカンスを描いた作品を制作した。1986年には、冬の週末の出会いをコミカルに描いた「メーヌ・オセアン」(1985年)でジャン・ヴィゴ賞を受賞している。
パリの旅行代理店に勤めるボナヴァンチュールと同僚の「太っちょノノ」は、ロビンソン・クルーソーの冒険を追体験させる無人島ツアーを企画する。彼らはツアーの候補地に向かうが、空港で「太っちょノノ」が逃げ出し、代わりに弟の「プティ・ノノ」がボナヴァンチュールに同行することになる。現地に到着した2人は、最初のツアー客と迎えるが、誰も2人の言うことを聞かず、挙句の果てボナヴァンチュールは無人島で遭難してしまう。
2023年7月29日(土)よりユーロスペースほか全国順次公開される特集上映「みんなのジャック・ロジエ」で日本劇場初公開。
© 1974 Jacques Rozier
公開日: 2023年07月28日
トルテュ島の遭難者たち(4Kレストア)
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原題:Les Naufragés de l'île de la Tortue
1975年 /フランス /146分
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公式サイト: https://www.jacquesrozier-films.com/
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