もりの けいい
映画監督「グルン We are Gurung」(2022年)
5年で日本を3000キロ縦断 東北の震災で家族を失ったジャーマンシェパード犬の多聞(たもん)は、離れ離れになった大切な人に会うため5年の歳月をかけて日本を3000キロ縦断する。その途中で出会った人々は多聞と過ごす時間のなかで心が癒やされ人生に希望を見いだしていく。人と人とをつなげながら旅する多聞はどこへ向かっているのか――。 「ラーゲリより愛を込めて」にもクロという犬が 瀬々敬久監督、林民夫脚本と言えば「ラーゲリより愛を込めて」が記憶に新しい。戦後10年、ラーゲリ(収容所)で強制的に働かされた日本人たち。この生活はいつまで続くのか、果たして祖国に帰れる日は来るのか……と希望を見い...
PR東宝
2025.3.10
2015年のネパール大地震をきっかけにグルン族の村に通うようになった森野継偉監督が、バックパッカーの経験で培った現地に溶け込み寝食を共にするという撮影スタイルで、村の人々の生活や文化、その伝統や慣習の間で揺れるひとりの少女の葛藤を描く。出演者は、そこに生きる人々のみ。撮影までに7年の年月をかけて築いた村の人々との深い関係性が、見る人に深い没入感をもたらす。 ネパールのヒマラヤの奥深く、美しい自然に囲まれたグルン族の村では、まるで一つの大きな家族のようにみんなで助け合いながら、ほぼ全員が農業に従事して暮らしている。今年18歳になる少女ビスヌは、結婚を控えていた。村には結婚相手を親が決めるという...