重い障害を持つ西田江里さんが、家族やケアスタッフ、仲間たちの助けを借りて、ともに生きていく関係性を育む日々にレンズを向けたドキュメンタリー。監督は、フィリピン人女性との結婚生活を自ら記録したデビュー作「妻はフィリピーナ」(1994年)で第34回日本映画監督協会新人賞を受賞した寺田靖範。12年に渡って西田家の暮らしを記録し見つめ続けた。
西田江里さんは、オシャレと絵を描くのが大好きな22歳。重い障害を持つ彼女の日常を支えるのは家族だけでなく、ケアスタッフも必要だ。車椅子を押してもらっての買い物や、リサイクルショップで一緒に働いたり、外食したり…。そんな江里さんの日々を12年に渡ってカメラに収めた。気管切開して人工呼吸器を装着するか否かの選択を迫られたり、自立してひとり暮らしを始めたり、医療的ケアが必要になっていく不安や葛藤も映し出す。さらに、新米だったケアスタッフが成長して結婚・出産という人生の転機にも江里さんは立ち会う。カメラが見つめたのは、単にケアをする・されるといった立場をこえて、ともに生きる関係性を育んでいく江里さんと仲間たちだった。
公開日: 2024年10月25日
江里はみんなと生きていく
予告編を見る:
監督 :
出演 :
語り :
音楽 :
撮影 :
プロデューサー :
2024年 /日本 /91分
配給 :
公式サイト: https://eri-movie.com/
新着記事
観客を戦場に放り込む ダイナミックレンジ、同録、対位法音楽 録音技師が〝聴く〟「シビル・ウォー」後編
この1本:「シビル・ウォー アメリカ最後の日」 観客は戦場に没入する
特選掘り出し!:「悪魔と夜ふかし」 恐怖とユーモア、配合が絶妙
「花嫁はどこへ?」 インド映画の多様性と独自性と可能性