Mika Lätin
作家、詩人、「キノ・ライカ」(https://www.kinolaika.fi/)共同経営者
5年で日本を3000キロ縦断 東北の震災で家族を失ったジャーマンシェパード犬の多聞(たもん)は、離れ離れになった大切な人に会うため5年の歳月をかけて日本を3000キロ縦断する。その途中で出会った人々は多聞と過ごす時間のなかで心が癒やされ人生に希望を見いだしていく。人と人とをつなげながら旅する多聞はどこへ向かっているのか――。 「ラーゲリより愛を込めて」にもクロという犬が 瀬々敬久監督、林民夫脚本と言えば「ラーゲリより愛を込めて」が記憶に新しい。戦後10年、ラーゲリ(収容所)で強制的に働かされた日本人たち。この生活はいつまで続くのか、果たして祖国に帰れる日は来るのか……と希望を見い...
PR東宝
2025.3.10
ヘルシンキから車で1時間、フィンランドの深い森と湖に囲まれたカルッキラの町。今は使われなくなった鋳物工場を利用して、小さな町に初めての映画館「キノ・ライカ」が誕生した。リサイクルの木材や鉄、家具を使って、映画館を手造りしたのは、映画監督のアキ・カウリスマキと仲間たち。本作は、クロアチアのアーティストで映画監督のべリコ・ビダックが、妻と生後8カ月の娘をつれてカルッキラに1年間滞在し、作業を手伝いながら映画館誕生にわき立つカルッキラの住民たちの声を拾い上げ、「キノ・ライカ」開館までを見届けたドキュメンタリー。 本編では、カルッキラの住民たちに加え、「キノ・ライカ」の共同経営者となるミカ・ラッティ...