「敵」3冠の快挙! なのに注目度もう一つ…… 第37回東京国際映画祭の盛り上がり度
国際映画祭の〝重要度〟は、メディアの扱いで測ることができる。特に、新聞紙面での記事の大きさに顕著に表れる。スペースは限られているから、大事なニュースほど大きく〝前〟に、載っていればいいというネタなら片隅に小さく。カンヌ、ベルリン、ベネチアの3大国際映画祭で日本映画が最高賞を受賞すれば、「1面級」だ。しかし小さな映画祭だと社会面の端っこか、場合によってはボツ。 東京グランプリを受賞し、笑顔を見せる「敵」の吉田大八監督(左)と最優秀男優賞を受賞した長塚京三=宮武祐希撮影 映画や映画祭は「文化」ではない? 第37回東京国際映画祭(TIFF、10月28日~11月6日)では、「敵」が日本...
勝田友巳
2024.11.15