Nick Cassavetes
1959年5月20日 生まれ
映画監督、脚本家、俳優
アメリカ人作家ボストン・テランが1999年に発表したノワール小説の映画化である。クリスマスの夜、刑事ボブ(ニコライ・コスター・ワルドー)の元妻とその夫が殺され、10代の娘が誘拐された。娘の奪還を誓ったボブは、悪魔崇拝カルトの一味を追跡する。 本作の特徴は二つの〝過剰さ〟。まずバイオレンス描写のすさまじさだ。犯人のカルト集団は血も涙もなく、殺戮(さつりく)を楽しむかのように凶行を繰り返す。一方、敬虔(けいけん)なクリスチャンのボブは模範的人物だ。しかし何が何でも娘を救いたい彼は、捜索の過程で血生臭い暴力に手を染め、法治の限界を悟る。 ボブに協力する若い女性ケース(マイカ・モンロー)のキャラ...
2024.12.27
5年で日本を3000キロ縦断 東北の震災で家族を失ったジャーマンシェパード犬の多聞(たもん)は、離れ離れになった大切な人に会うため5年の歳月をかけて日本を3000キロ縦断する。その途中で出会った人々は多聞と過ごす時間のなかで心が癒やされ人生に希望を見いだしていく。人と人とをつなげながら旅する多聞はどこへ向かっているのか――。 「ラーゲリより愛を込めて」にもクロという犬が 瀬々敬久監督、林民夫脚本と言えば「ラーゲリより愛を込めて」が記憶に新しい。戦後10年、ラーゲリ(収容所)で強制的に働かされた日本人たち。この生活はいつまで続くのか、果たして祖国に帰れる日は来るのか……と希望を見い...
PR東宝
2025.3.10
カルト集団に元妻を殺され、愛娘を誘拐された刑事が、復讐の追撃劇を繰り広げる。原作は、「このミステリーがすごい!」2002年版海外編で第1位を獲得した、ボストン・テランのベストセラー。「ジョンQ-最後の決断-」(2002年)や「きみに読む物語」(04年)のニック・カサベテスが、鮮烈な暴力描写とスタイリッシュな映像美で映画化した。主人公の刑事ボブを演じるのは、ドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」のニコライ・コスター=ワルドー、ボブとともにカルト集団に立ち向かう女性を、「ロングレッグス」(24年)のマイカ・モンローが演じる。 クリスマスの夜、刑事のボブ・ハイタワー(ニコライ・コスター=ワルドー)の元...
認知症をわずらった女性とともに療養施設に入寮しているデユークはノートに書きつづった物語を彼女に読み聞かせる。それは 1940年のアメリカ南部から始まる2人の恋の物語だった。