演技を追求、レオナルド・ディカプリオの役作りと作品ファーストが光る映画たち
1990年代のディカプリオは、天性の演技力を兼ね備えたハリウッド一の美少年だった。映画デビューを飾ったB級ホラー「クリッター3」(91年)の子役時代を引き合いに出されると本人も嫌がるだろうが、93年にはナイーブな魅力が炸裂(さくれつ)した「ボーイズ・ライフ」でロバート・デ・ニーロと初共演を果たし、「ギルバート・グレイプ」ではジョニー・デップふんする主人公の知的障害を持つ弟役に起用され、あまりにも真に迫ったなりきり演技で世間の度肝を抜いた。 しかも「ギルバート・グレイプ」の熱演で19歳にしてアカデミー助演男優賞にノミネート。「若き天才あらわる!」のセンセーションは、世界中で女性ファンを急増させ...
![村山章](https://images.microcms-assets.io/assets/d247fcc9b85b413caf66458586629de0/36d9272836804fb9806a2dd03b4ec0d8/%E6%9D%91%E5%B1%B1%E7%AB%A0.JPG)
村山章
2023.10.24