ほんじょう まさと
作家。警察小説の新シリーズ、「二係捜査」の第一作「宿罪」著者。
新聞記者として活躍した本城雅人氏だからこそ描けた、警察小説の新シリーズ、「二係捜査」の第一作「宿罪」の魅力を紹介していきます。 最も解決困難な「遺体なき殺人事件」を追う、刑事と新聞記者の新たな物語 なぜ「遺体なき殺人事件」が解決困難なのか。それは1971年に発生した大久保清による8人の女性殺害事件に端を発する。大久保事件は、8人の行方不明者がありながら、警察は本格的な捜査を行うことができなかった。それは最初の被害者の遺体が発見されるまで続くことになった。遺体が発見されなければ、立証も難しい。それがこの種の事件の難しさだ。 本作で本城氏が描く主人公は、その「遺体なき殺人事件」を専任とす...
齋藤謙
2023.10.29
5年で日本を3000キロ縦断 東北の震災で家族を失ったジャーマンシェパード犬の多聞(たもん)は、離れ離れになった大切な人に会うため5年の歳月をかけて日本を3000キロ縦断する。その途中で出会った人々は多聞と過ごす時間のなかで心が癒やされ人生に希望を見いだしていく。人と人とをつなげながら旅する多聞はどこへ向かっているのか――。 「ラーゲリより愛を込めて」にもクロという犬が 瀬々敬久監督、林民夫脚本と言えば「ラーゲリより愛を込めて」が記憶に新しい。戦後10年、ラーゲリ(収容所)で強制的に働かされた日本人たち。この生活はいつまで続くのか、果たして祖国に帰れる日は来るのか……と希望を見い...
PR東宝
2025.3.10