Cooper Hoffman
今日は若い男女がはつらつと走り回る、すごく元気な映画をご紹介しましょう。子どもが大人に成長すること、そして男女の出会い、英語で言えばカミング・オブ・エージとボーイ・ミーツ・ガールは、どちらも映画でおなじみですが、定番だからこそ工夫がないと面白くない。そこにちゃんと仕掛けがあるので退屈せずに引き込まれる作品です。 年の差10歳 臆せずナンパ 時代は1970年代の初め、舞台はロサンゼルス郊外のサンフェルナンドバレー、まだ15歳の少年ゲイリーと、25歳の女性アラナが出会います。アラナは写真撮影のために高校を訪れたカメラマンの助手、ゲイリーは写真撮影のために列に並んでいる高校生の一人...
藤原帰一
2022.7.06
カンヌ、ベルリン、ベネチアの3大映画祭で監督賞を受賞し、米アカデミー賞ノミネート歴も数知れず。今や米国を代表する監督となったポール・トーマス・アンダーソン(以下、PTA)が、自らが育った思い入れある土地で、「ブギーナイツ」などの初期作品の舞台にもなったカリフォルニア州サンフェルナンド・バレーに回帰した。時はオイルショック、ウォーターゲート事件に揺れた1973年。しかしPTAが描くのは政治でも経済でもなく、偶然めぐり合った男女の青春物語だ。 子役のゲイリー(クーパー・ホフマン)は、傲慢なくらい自信家の高校生。カメラマン助手のアラナ(アラナ・ハイム)は、将来の展望が開けない25歳。恋愛映画のカッ...
2022.7.01
5年で日本を3000キロ縦断 東北の震災で家族を失ったジャーマンシェパード犬の多聞(たもん)は、離れ離れになった大切な人に会うため5年の歳月をかけて日本を3000キロ縦断する。その途中で出会った人々は多聞と過ごす時間のなかで心が癒やされ人生に希望を見いだしていく。人と人とをつなげながら旅する多聞はどこへ向かっているのか――。 「ラーゲリより愛を込めて」にもクロという犬が 瀬々敬久監督、林民夫脚本と言えば「ラーゲリより愛を込めて」が記憶に新しい。戦後10年、ラーゲリ(収容所)で強制的に働かされた日本人たち。この生活はいつまで続くのか、果たして祖国に帰れる日は来るのか……と希望を見い...
PR東宝
2025.3.10
1970年代の米国サンフェルナンドバレー。高校生のゲイリー(クーパー・ホフマン)は写真撮影のアシスタント、アラナ(アラナ・ハイム)に一目ぼれして猛アタック。家族と窮屈な生活をするアラナは、俳優で実業にも興味を示すゲイリーに興味を覚え、2人は次第に親しくなっていく。 © 2021 METRO-GOLDWYN-MAYER PICTURES INC. ALL RIGHTS RESERVED.