Teodora Ana Mihai
1981年4月03日 生まれ
映画監督「Waiting for August」(2014年)「母の聖戦」(2021年)
メキシコ北部の街。シングルマザーのシエロ(アルセリア・ラミレス)のひとり娘が誘拐されてしまう。身代金を支払っても娘は戻らず、誘拐事件が多発するこの街では警察も動いてはくれない。シエロは娘を取り戻すため、自力で犯罪組織に立ち向かう。 実話を基にメキシコの誘拐ビジネスの暗部に切り込み、カンヌ国際映画祭や東京国際映画祭でも注目された問題作。軍のパトロール部隊とも協力して危地に飛び込んでいくシエロの姿を、臨場感と緊迫感あふれる映像で描いた。 愛する娘を取り戻したいと願うひとりの母親が直面するには、あまりにも血なまぐさい現実。市民が戦士となり、暴力とは切り離せない〝聖戦〟を繰り広げる様を通して、腐敗...
2023.1.20
5年で日本を3000キロ縦断 東北の震災で家族を失ったジャーマンシェパード犬の多聞(たもん)は、離れ離れになった大切な人に会うため5年の歳月をかけて日本を3000キロ縦断する。その途中で出会った人々は多聞と過ごす時間のなかで心が癒やされ人生に希望を見いだしていく。人と人とをつなげながら旅する多聞はどこへ向かっているのか――。 「ラーゲリより愛を込めて」にもクロという犬が 瀬々敬久監督、林民夫脚本と言えば「ラーゲリより愛を込めて」が記憶に新しい。戦後10年、ラーゲリ(収容所)で強制的に働かされた日本人たち。この生活はいつまで続くのか、果たして祖国に帰れる日は来るのか……と希望を見い...
PR東宝
2025.3.10
「母の聖戦」(2021年)のテオドラ・アナ・ミハイが実際に起こった美術品盗難事件に着想を得て制作した本作。地元を離れ、海外に出たナタリアは、ある晩、暴行を受け、詐欺師となった地元の友人に助けを求める。 第37回東京国際映画祭コンペティション部門出品作品
犯罪組織による誘拐ビジネスが横行するメキシコ。年間約6万件にもおよぶ誘拐事件が頻発していると推定されるが、多くのケースで組織の報復を恐れて泣き寝入りを強いられるため、届出件数には数えられていない。本作は、ルーマニア生まれでベルギーを拠点に活動するテオドラ・アナ・ミハイ監督の劇映画デビュー作。知られざるメキシコの誘拐ビジネスの闇に迫った。誘拐された娘を奪還するため、犯罪組織との命がけの闘いに身を投じた女性の実話をベースに、ごく平凡なシングルマザーの主人公がたどる想像を絶する運命を映し出す。 第74 回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門で勇気賞、第34 回東京国際映画祭では審査委員特別賞を受賞。 ...