おおもり ときお
プロデューサー「TXQ FICTION/イシナガキクエを探しています」「フィクショナル」
「フィクショナル」は、ネットの世界を席巻しているフェイクニュースや陰謀論をテーマにした映画だ。プロデューサーを務めたのは、ホラー系のフェイクドキュメンタリーの新たな作り手として注目されるテレビ東京の大森時生。大森は「人はなぜ心が動き、陰謀論にはまっていくのかに興味がある」と話す。 1話3分の配信ドラマ 「フィクショナル」のメガホンをとったのは、大森とここ数年、フェイクドキュメンタリーを作ってきた酒井善三監督。フェイクドキュメンタリーでは手持ちカメラや監視カメラの映像を多用してきたが、今回は固定カメラで撮った。「酒井監督の持ち味が一番出るのはドラマや映画的なもの。最大限に力が発揮...
佐々本浩材
2024.11.20
2024年の映画・テレビ業界を振り返ったとき、異彩を放つ存在がいる。テレビ東京のプロデューサー・大森時生だ。4月にはテレビ番組「TXQ FICTION」の第1弾となるフェイクドキュメンタリー「イシナガキクエを探しています」が話題を呼び、7月には行方不明に関する展覧会「行方不明展」が入場者数7万人を動員。11月15日からは、大森がプロデュースし、ショート動画プラットフォーム「BUMP」で配信されたWEBドラマ「フィクショナル」が劇場公開される。 憧れの先輩に誘われディープフェイク製作へ この「フィクショナル」は、黒沢清監督が激賞した自主製作映画「カウンセラー」で注目を集めた新鋭・...
SYO
2024.11.13
5年で日本を3000キロ縦断 東北の震災で家族を失ったジャーマンシェパード犬の多聞(たもん)は、離れ離れになった大切な人に会うため5年の歳月をかけて日本を3000キロ縦断する。その途中で出会った人々は多聞と過ごす時間のなかで心が癒やされ人生に希望を見いだしていく。人と人とをつなげながら旅する多聞はどこへ向かっているのか――。 「ラーゲリより愛を込めて」にもクロという犬が 瀬々敬久監督、林民夫脚本と言えば「ラーゲリより愛を込めて」が記憶に新しい。戦後10年、ラーゲリ(収容所)で強制的に働かされた日本人たち。この生活はいつまで続くのか、果たして祖国に帰れる日は来るのか……と希望を見い...
PR東宝
2025.3.10
映像製作者の神保は、ひそかに思いを寄せていた先輩の及川から映像加工の仕事を依頼され、そのまま同居することになった。仕事は及川がクライアントから請け負ったディープフェイク映像製作で、神保は自分が加工した動画が、政治家のスキャンダルや人種差別感情をあおる素材として拡散していることを知る。やがて及川が姿を消し、フェイク映像を告発し神保への脅迫が始まる。「カウンセラー」の酒井善三と、モキュメンタリー「イシナガキクエを探しています」などのテレビ東京プロデューサー、大森時生が組んで製作された。